会頭挨拶

日本研究皮膚科学会 第47回年次学術大会・総会
会頭 佐藤 伸一
東京大学医学部皮膚科学教室 教授

この度、2022年12月2日-4日に日本研究皮膚科学会 第47回年次学術大会・総会 (47th JSID)を開催させて頂くことになりました。このような機会を与えて頂いたことは、大変光栄なことであり、この場をお借りしてまずは心より感謝申し上げます。

今回の開催会場は長崎県長崎市に昨年竣工した、出島メッセとさせて頂きました。長崎は、港に建設された人工島である出島を通じて、古くから海外との交流の場として栄えてきた街です。山と海が織りなす景色はもとより、歴史的にも重要な観光名所が多数あります。山の幸と海の幸を兼ね備えた食に関しても、皆様にお楽しみ頂けると確信しております。未だ収束へ至らぬコロナ禍の最中ではありますが、叶うことならば状況が改善し、長崎での47th JSIDをお楽しみ頂ければと願っています。

47th JSIDでは、テーマをbeyond the horizonといたしました。めまぐるしく発展する科学技術と、急激に変化する社会情勢にあわせて、皮膚科学の研究も、未来に向け大きく進歩していくことが期待されます。今回の47th JSIDが、遙かに望む地平線を越えて、未来へ羽ばたく皮膚科学の礎になることを目標としています。このための一つの挑戦として、いずれは現行型のコンピューターに置き換わるとされる、量子コンピューターを話題として取り扱ったシンポジウムを予定しております。また、近年、研究と臨床の両面において発展が目覚ましい、自己免疫疾患を主題としたシンポジウムを開催いたします。JSIDにおいて最も栄誉ある谷奥喜平記念講演には、長年JSIDの発展と国際化にご尽力頂いたデューク大学皮膚科学教室のRussell P. Hall教授をお迎えいたします。

今後の見通しが定まらぬ不安定な状況ではありますが、どの場所からでもご参加頂けるように、47th JSIDはハイブリッド開催として準備を進めております。JSIDの会員の方はもちろん、学会には所属していなくても皮膚科学研究に少しでもご興味のある全ての皆様に、是非とも47th JSIDへご参加頂けましたら幸甚です。

この学会が、皆様の研究のさらなる発展の機会となることを祈念しております。